先日、Meta Quest HDMI LinkというアプリがApp Labでリリースされました。今回はいくつかのデバイスを使ってみた結果などをお伝えします。
どんなアプリか
PCやゲーム機などのHDMI端子から出力された映像をゴーグル内のウィンドウに映し出すことが可能になるアプリです。公式にはUVCやUACデバイスに対応していると書かれています。ARグラスを買い足さなくても大画面でゲームをプレイしたり、カフェでノートPCを繋いで機密性の高いデータを閲覧することも可能です。まあ、後者は恥ずかしいはずだし、会社のルールでNGと信じたいですが。
どんな機器構成か
QuestシリーズにはUSB Type-C端子があります。この端子にビデオキャプチャやWebカメラデバイスを接続する事で映像を取り込めます。問題点はUSB Type-Aの機材が使えないことと、バッテリーを消耗することです。この対応として、PD給電機能を持ったUSBハブを用意します。
その他、HDMIケーブルやキャプチャデバイスがゴーグルの近くにあると邪魔で、映像も途切れる恐れがあります。こちらに対してはType-Cの延長ケーブルを準備します。これにより、ゴーグルに近いところにはUSBケーブル1本があるだけとなります。
使った機材について
延長ケーブル
PDと通信に対応した延長ケーブルを使います。基本的には何でも良いですが、下向きのL字に出来るコネクタだと取り回しが良いかと思います。
USBハブ
PD給電可能なハブを選定します。
キャプチャデバイス
UVCの機器であれば何でも使えるはずなので、手持ちの機材を繋げてみました。
エレコム UCAM-CX20ABBK(Webカメラ)
ゴーグルを装着してWebカメラを使うシーンを思いつきませんが、何の問題もなく映像と音声を取り込めました。
アイ・オー・データ GV-HUVC(HDMIキャプチャ)
アイ・オー・データ社製で値は張りますが、最も安定しています。ちゃんとしたものを選ぶべきという事を教えてくれます。予算が許せば、素直にこれを買うべきです。
ブランド不明 B08CVSPT9F(HDMIキャプチャ)
特に問題なく使えました。お試しで使う分にはこれでも良いと思います。本格的にゲームなどを行う場合は、耐久性が心配です。
Lemorele B0CFL312M4(HDMIキャプチャ)
安物買いの銭失いとなる製品です。Questでは使い物になりません。今回のテスト用に買ったのですが、現時点では映像が出ません。PCでは使えますが、ネゴシエーションが遅く、映像が映り始めるまで待たされます。
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