CGソフトのまとめ

はじめに

3DCGの制作に使われるソフトウェアについて調べたまとめです。詳細情報がある場合は、各ソフトウェア名にブログ記事へのリンクを設定していますのでそちらもご覧ください。

3Dモデリング

Maya

Autodesk社。映画、アニメ、ゲームでよく使われる。VFX向けのシミュレーションもシェアが高いらしい。映像やゲーム業界に就職するなら使える様になりたいソフト。

CADデータの読み込みについてはATFPluginというプラグインをロードしておく事で、STEP、IGES、CATIA他に対応している。

3ds MAX

Autodesk社。建築のビジュアライゼーションなど、エンジニアリング向けのイメージ。もちろんMaya同様にモデリングからレンダリングまで出来る。

CADデータの読み込みについてはSTEP、IGES、CATIA、SolidWorksあたりに対応している。ポリゴン数の削減機能も充実しているらしい。

Blender

The Blender Foundationが開発。無料(寄付を受け付け)なのに高機能でなんでも作れる。個人ユーザーであればこのソフトで十分な気がする。サポートや機能拡張といった、業務においての不安要素が解消できるなら制作会社でも採用されるか。

CADデータの読み込みはDXFにしか対応していないので色々頑張って読み込む。例えばIGESやSTEPなどのファイルをFreeCADなどで読み込んだ後ColladaやGLBなどで書き出して、そのファイルを読み込む。もしくはFreeCADでIndustry Foundation Classes(*.ifc)という形式で書き出し、BlenderBIM Add-onを使い読み込む。なんとBIMツールとしても使えるらしい。

CINEMA 4D

MAXON Computer社。学習コストが低く、習得しやすい。元々映像向けという意見を目にした事があり何の事かと思っていたが、After Effectsと連携しやすいらしい。それどころか、現在はAfter Effects CCに機能限定版が組み込まれている。

CADデータの読み込みはSTEP、IGES、CATIA、SolidWorks他。

Cineware by Maxonを使うことでCINEMA4Dのファイル(*.c4d)をUnityアセットに変換できる。

MODO

The Foundry社。以前は小文字でmodoだったが、バージョン701以降は大文字MODOに変更された。MARI、NUKE、KATANAといったFoundary製品との親和性が高い。

MODO CAD Workflow Toolsというプラグインを導入することでParasolidやIGES、SolidWorksのデータを読み込めるようになる。

UnityやUnreal Engineにそのまま適用できるマテリアルが用意されている。

Houdini

Side Effects Software社。私的には流体や爆発などのシミュレーションが得意なツールという認識だが、実際はモデリングもできる。

3D CAD

Auto Cad

Autodesk社。

スカルプティング
デジタルスカルプト

ZBush

Pixologic社。この分野でのデファクトスタンダード。ペイントも行える。

MudBox

Autodesk社。ZBrushに比べ操作性は良いが、データの読み書きに時間がかかる。

Substance 3D Modeler

Adobe社。画面上での作業に加え、VRゴーグルを使用して、文字通りの彫刻を行える。

3D-Coat

Pilgway社。フル機能版の3DCoatでモデリングとスカルプティング、ペイントを行える。廉価版のTexturaはペイントのみ。

2Dペイント

Photoshop / Illustrator

Adobe社。定番の画像編集およびイラスト作成ソフト。現在はサブスクでのみ供給される。

Affinity Photo / Affinity Designer

Serif社。Adobe のサブスク料金2~3ヶ月分の金額で買える。しかも買いきり。2022年11月にVer.2が発売となった。

CLIP STUDIO PAINT

セルシス社。イラストレーターや漫画家向け。作画の方向性が漫画っぽいならいいかも。

Pixelmator Pro

Pixelmator Team社。macOS専用。写真素材の編集をサクサク行いたいなら候補に上がる。操作感は良い。

GIMP

無料(寄付を受け付け)。古くからあるPhotoshopの代替ソフト。

Paint.NET

無料(寄付を受け付け)。Windows版のみ。簡単な作業ならこれで十分。レイヤー機能や彩度の変更他、高機能なのに起動も速い。

3Dペイント

MARI

The Foundry社。手作業でもペインティングできるが、ノードを構築することで、例えば物体のエッジで塗装が剥げた表現を自動的に行うことができる。

Substance 3D Painter

Autodesk社。公式版はサブスクでSteam版は買い切り。

サブスクであれば毎月30個のマテリアルをダウンロードできる。買い切り版だと自分で作成したり、サードパーティやコミュニティで作成されたものを使う。

BodyPaint 3D

MAXON Computer社。Mayaや3ds MAXでUV情報をやり取りできる。カラーや反射など複数のテクスチャを同時に描ける。

3D-Coat / 3D-Coat Textura

Pilgway社。買い切りでSubstanceに比べ安価だが性能は高い。

無料のマテリアルライブラリが用意されている。

Quixel Mixer

Epic Games社。無料で使える。Megascansライブラリを使う事ができる。

ArmorPaint

オープンソース。アセットライブラリも用意されている。

テクスチャ作成
マテリアル作成

Substance 3D Sampler / Designer

Adobe社。

PixPlant

FaronStudio(個人事業主?)。写真を加工しシームレステクスチャを作成できる。自動的にラフネスマップやディスプレースメントマップなどが作れる。価格が安いことも魅力。

Materialize

Unityで作成されたオープソースプロジェクト。1枚の写真から各種マップを生成できる。シームレス化は出来なそうなので、予めPhotoshopなどで加工しておく必要がある。

TexGraph

David Gallardo氏。プロシージャルテクスチャを作成できる。

Symbinode

オープンソースのツールで、ノードを組み合わせてシームレステクスチャを作ることが出来る。公式サイトを見ると、まだ開発の初期段階であると書かれている。

レンダラー

V-Ray

Chaos Software社。有名なレンダラー。独特のイラストっぽさがある。コントラストが高く綺麗なので、建築のレンダリングでよく見る気がする。

複数のアルゴリズムが搭載されているので、もしかしたら使用するものによって絵の傾向が変わるのかも。

Arnold

Autodesk社。Mayaに搭載されている。建築パースで使わない限り、Mayaならこれ一択では。

パストレーシングというアルゴリズムを用いる。

RenderMan

Pixar Animation Studios社。ピクサー作品のあの独特の作風にしたいならこれを使いたい。

双方向追跡型パストレースをベースとした、PxrUnifiedと名付けられたアルゴリズムが搭載されている。

Maxwell Render

Next Limit Technologies社。建築や自動車など、見た目に近い絵を作りたい用途向け。影の色やつき方が自然。照り返しも美しい。

メトロポリス光輸送というアルゴリズムをベースにしている。

Cycles

Blender内蔵のレンダラー。Eeveeはアニメやゲーム向けの絵作りをするときに使うが、こちらはフォトリアルな作品用。

採用されるアルゴリズムはパストレーシング。

Iray

NVIDIA社。元々はMental Rayの一部として搭載されていた。CPUも使えそうだが、基本的にはNVIDIA製のGPUを搭載したPC向け。

プロ向けではシェアが取れていない模様。Daz Studioに搭載されている。正確な光を再現できるが、わざわざ買うものではない。

個人的にはMental Rayのマテリアル(mia_materialとかmi_car_paint_phen)を使いこなせず苦手意識があった。

ProRender

AMD社。こちらはRadeonやRyzenを搭載したPC向け。MayaやBlenderなど多くのソフト向けに無償提供されている。

私のmacにはLive Home 3D Proというソフトが入っているが、このソフトにも組み込まれている。Irayと違うのは、無料なので手軽にダウンロードして試すことが出来るということ。

3Delight

Illumination Research社。KATANAやDaz Studioに搭載されている。ネット上の作例を見ると、Dazの古いフィギュアを使っているせいかビミョーな感じ。KATANAの紹介用画像だと綺麗なものもある。公式サイトも情報少なく積極的には使いたく無いと思った。

アルゴリズムは単方向パストレーシング。

配置

Keyshot

Luxion社。広告写真の撮影を行える、写真スタジオのようなソフト。KeyVRを導入すると、Meta Quest2などで美しいモックアップを表示することができる。

CADデータの読み込めはSolidWorks、Solid Edge、SketchUp、Alias、PTC Creo、Rhino、Pro/E、IGES、STEPなど。

Substance 3D Stager

Adobe社。Keyshotの競合。ただし、機能的にはKeyshotの方が上じゃ無いかと思われる。CADデータの読み込みもハッキリしないので、基本はFBXやgltfなどのポリゴンを使うのかな。

Twinmotion

Epic Games社。建築のレンダリング向け。Unreal Engineで開発するような感覚でオブジェクトを配置し、季節や天気などを設定出来る。動画も生成出来る。いかにもUnrealな、コッテリした絵になる。

Lumion

ACT-3D社。Twinmotionの競合。絵的にはこちらの方が自然な色味で見易いかも。

Poser

Bondware社。フィギュアと呼ばれる人体や動物にポーズを付けてレンダリングするソフト。バージョン7あたりを買ったことがあるが、操作性が悪すぎてすぐ使うのやめた記憶がある。

Daz Studio

DAZ 3D社。元々はPoser互換のフィギュアを販売していた同社が販売促進のために無料配布したのが始まり。Genesis3以降のフィギュアは互換性が無い。

Poserに比べ操作性は遥かに勝る。レンダラーは3Delightの他、IrayやFilamentが搭載される。

動画編集・コンポジット

Premiere Pro / After Effects

Adobe社。Premiereは昔ながらのビデオ編集ソフト。VFXツールであるAfter Effectsでにはサードパーティ製のプラグインが数多くあり業務に合わせて選択できる。

3DCGツールで出力した連番画像はAfter Effectsに取り込んで動画として作業できるようにする。付属するビデオスタビライザーはかなり優秀。

Final Cut Pro / Motion

Apple社。macOS専用。Premiere ProのライバルがFinal Cut Proで、After Effectsに対してMotionという関係。Motionはビヘイビアという概念でアニメーション等を設定する。

DaVinci Resolve / Fusion

Blackmagic Design社。主に放送向け機器を手掛ける同社が販売および無料配布している。無料版では機能制限があるものの、ハイエンドの用途じゃない限り十分使えるので、アマチュアユーザーにも広がっている。

もともとはカラーコレクションのためのソフトなので、ノードを組んでかなり細かい絵作りを行える。

NUKE

The Foundry社。映画のような巨大なプロジェクト向けの実写合成ツール。基本はノードベースのコンポジットを行うが、Nuke Studioというグレードではビデオ編集も行える。

Flame

Autodesk社。こちらもノードベース。編集、合成、カラーグレーディングを行える。顔を認識しマスキングを自動で行える。

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